
|
・読売新聞(平成18年5月31日掲載) ◆ほのぼの@タウン◆〜相模原市 友人の紹介でステキな女性と音楽に出会った。市内に住むトロンボーンのソリスト、鈴木加奈子さん(26)。〜 幼いころから音楽が好きで、中学生の時にめぐりあったトロンボーン。その力強い音色にあこがれ、祖父に買ってもらって手にすると、離れがたい相棒になった。 「ずっと吹き続けていられて幸せ」。笑顔でそう語る鈴木さんが奏でる音色は温かみがあり、心を癒してくれる。 鈴木さんには弱視のハンデがあった。しかし、それを持ち前の明るさと勉強熱心さではねのけ、音楽大学を首席で卒業した。 その後のパワフルな活動ぶりには、さらに驚かされる。市内に音楽教室を開く一方、コンサートや福祉の講演などに飛び回っている。 トロンボーンというと、男性が演奏する楽器のイメージがある。女性で細身の鈴木さんはさぞかし大変だろう。 本人も「肺活量と腕力が必要。私の左腕の筋肉はすごいですよ」と苦笑する。持たせてもらうと、確かに重い……。3`もあるという。演奏中は立ちっぱなしで、まさに体力勝負。 熱心なのはトロンボーンばかりでなく、パソコンも独学で習得。音声読み上げソフトを使って、自分のホームページ作りや、楽譜の作成もこなす。 その両目は今、光を感じられる程度になってしまった。でも、夢は限りなく続く。 「盲導犬を連れて全国を演奏して回り、聴く人に勇気を与えたい」。そんな鈴木さんが作った曲は「Dream☆」。音楽だけでなく、生き方そのものに勇気をもらった。 2人組の音楽ユニット「BORN」のメンバーとしても活躍する鈴木さん。次回のコンサートは、12月22日、橋本の「杜のホールはしもと」で開かれる。 (栗原弘恵) |